九州の旅で知りました 後半
小鹿田(オンタ)の里に行ってきました。

大分県日田市の山間に10件ほどある小さな焼き物だけの集落です。

江戸時代からの焼き物の産地ですが、一子相伝親から子へ〜
弟子を一切取らなかった事によって、江戸時代の伝統的製法が今に残る貴重な焼き物です。

これは唐臼といって水の力を使って、山から取ってきた陶土を砕く原始的な製法です。

これは小鹿田の登り窯、李朝系といわれていて先人は朝鮮からの先祖を持つ陶工だったことが伺えます。

とくに販売所があるわけでもなく、軒先でぶっきらぼうに売られている作品は、

今の、現代の作品にもかかわらず、なんだか骨董品を見ている様な錯覚に落ちる、すごく素朴でシンプルな形。

各地に伝統にあぐらをかいて、廃れてしまった窯もあるのでしょうが、
ここ小鹿田に限っては、先祖が教えてくれた器を、形を、信じ守って、さらにデザインの強さが増しています。

僕の経歴、作品には残念ながら伝統はありません、
しかし小鹿田の里で江戸時代から伝わる作陶風景を見ながら、
ここは、あそこは!僕の作り方と一緒だ!と思った瞬間もいくつもありました。

窯元でもなく、産地でも無い関東の、千葉の僕にも江戸時代、もしくはもっと昔からの日本の陶芸の作り方が伝わっていました。

陶芸という大きな歴史の末端ですが、
ちゃんと流れの中に僕がいると知れた良い旅になりました。